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一般社団法人 ICT経営パートナーズ協会 メルマガ (第91号)
http://www.ictm-p.jp/
2021/7/22
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【目 次】
1.会長コラム 『DX加速の為にローコード開発活用の徹底を』
ICT経営パートナーズ協会 会長
関 隆明
2.ニュース・お知らせ
・【ビジネスプランオーディション】開催のお知らせ
・【あなたが受取れる助成金・補助金】の診断サイト
・【ローコード開発 事例発表セミナー】のお知らせ
・【第四回リファレンスモデル分科会 オンラインイベント】のお知らせ
・【ローコード開発コミュニティご入会のご案内】
・【BSIA×CIO賢人倶楽部共催シンポジウム2021】のお知らせ
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【会長コラム】 『 DX加速の為にローコード開発活用の徹底を』
ICT経営パートナーズ協会 会長
関 隆明
ワクチン接種がいろいろな問題を抱えながらも進んでくるにつれ、コロナ禍の終息
も予想できるような気分になってきました。
この度のコロナ禍で、我が国のDXの遅れが国民の大切な命を守る上で、大きな障害に
なっている事実を、国民に実感とともに強く認識させてくれたのは、大変貴重な経験
になりました。感染者抑制措置と経済再生のバランスに力を入れてきたウイズコロナ
時代と異なり、「SDGsやESGなどの大きな価値観の変化のもと、全く新しい、熾烈
な企業競争と新しい社会への変革」が展開されるだろうと予想します。ここではそれ
らの問題に大きな影響を及ぼすDXの加速の為のIT人材不足への対応策について、述
べてみたいと思います。
スイスIMDの調査によると、日本の「世界におけるデジタル競争力ランキングは63
ケ国中27位」、「デジタルやテクノロジーのスキルは62位」、「ビッグデータの
活用」、「企業の俊敏性」などは63位」と最下位となっています。 このようなみ
じめな状態から脱却し、世界上位のデジタル先進国になる為には、先進デジタル国家
のDXのスピードを上回るスピードでDXを進めて行かなければなりません。
Abeam Consulting社の調査によると、我が国でDXに成功した企業は、僅か6.6%で
極めて低い比率になっています。言うまでもなく、DXに成功する為には経営トップが
しっかりしたビジョンを持ち、戦略を立てて社員と目指す将来の企業像を共有し、的
確なデシジョンをスピーデイに行い、強いリーダーシップを発揮することが何より重
要です。
その為には一定のレベル以上のデジタル知見を有することが必須ですが、「そうなっ
ていない」という回答が6割となっています。DXの場合はCDOとなると思いますが、
データが無いので、総務省の調査での従来のCIOについてのデータで代替しますと、
米英独企業では3~4割の企業がCIOを持ちますが、我が国は1割強の企業しか持た
ず、それも「名ばかりCIO」が少なくなく、権限もないことが多く、情報システムが
経営に生かされていないと指摘されています。これでは余りにも頼りなく思えます。
ポストコロナ時代に備え、今からでも強化の手を打たなければならないと思います。
従来からも問題になっている日本企業のIT人材不足は、平成バブル崩壊後情報システ
ム部門が本体から切り離され子会社化されて、過去から蓄積して来た「ノウハウ」を
持った人材も途絶えてしまい、IT投資はSI業界への「丸投げ」に使われるのが、常態
となってしまいました。
米ガートナーによると、日本企業の売上高に対するIT予算の比率は2020年の推定値
1.0%で、北米の3.3%、欧州・中東の2.6%よりはるかに低くなっています。
一方IT予算のうち外部委託費の比率は日本企業が34%と高く、ユーザ企業のシステム
内製化が進む北米の20%より、はるかに大きくなっています。
DXの後れを取り戻すべき日本が、今なお上記の状態では強い危機感を覚えざるを得ま
せん。経産省は2030年の我が国のIT人材不足数は、最大で45万人と公表してお
ります。 汎用パッケージソフトの活用も進まない我が国にとって、IT人材不足を補
う方策の一つは、ユーザ企業の内製化を促進することです。
しかしもともとユーザ企業に属するIT人材の比率が30%と低い我が国で、この比率を
急に高めるのは容易なことではありません。 そこで私達は過去10年に亘って活用
促進を図って来た「ローコード開発(元の超高速開発)」の活用を強く働きかけてお
り、近年ますます注目されてきております。
もうご存知の方が多いと思いますが、ローコード開発はほとんど人によるプログラミ
ングはせず、業務用語ベースで簡単な操作でアプリケーションを開発します。開発
ツールの画面上で「画面デザイン」、「業務ロジック」、「業務プロセス」、「デー
タ構造」と言った設計情報を入力すると、ツールがアプリケーションを自動生成し
てくれます。
「ソフト技術の進化」と「ハード性能の高まり」から、スクラッチ開発以上の品質で、
はるかに少ない工数で且つ短期間でアプリケーションを自動生成します。 またもと
もと柔軟に修正変更や機能追加などに対応しやすいため、アジャイル開発に適してお
り、開発後のメンテナンスも効率良く対応できます。
近年北米においてIT企業がこぞって参戦して来て、大規模システム向け「ローコード
開発プラットフォーム」の提供を始めています。 既に北米などでも「ローコード開
発」は一般化して、活況を呈しています。
DXを急ぐ企業ではIT技術者ではない業務部門の人達が、業務のデジタル化を進めるよ
うになってきました。 米ガートナーは2024年までの世界のアプリケーション開発の
65%以上がローコードで開発されるだろうと予測しています。
最近はユーザ企業がITベンダーに提示するRFPの要件に、「ローコード開発の使用」
が含まれるケースが増えています。 また長年プログラム開発の下請けに甘んじてい
た中堅・中小SI企業が、ユーザ企業からの発注のプライムにならんとの意欲を高め、
「ローコード開発」による安価で、効率的な提案をして、大手SI企業と受注競争を展
開するところも出てきました。
私は「ローコード開発」が、日本独特の非効率な「多重下請け構造」を打ち破り、よ
りフラットな効率の良い構造を生み出す強力な推進力になってくれるのではないかと
考えています。
このような変化をユーザ企業がうまく活用するようになれば、我が国のIT人材不足を
大きく改善できるのではないかと期待しております。
当協会とローコード開発コミュニテイは、何時でも協力してご相談に応じます。
皆様の固定概念に捉われないご検討をよろしくお願い致します。
以上
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【ニュース・お知らせ】
●【ビジネスプランオーディション】開催のお知らせ
主催:株式投資型クラウドファンディング普及協議会
スポンサー:株式会社アクロホールディングス
当協会の協賛業である株式会社アクロホールディングスは
株式投資型クラウドファンディング普及協議会と提携して
『ビジネスプランオーディション』を開催したします。
優秀な事業・企業に対して、クラウドファンディングでの
資金調達を行い、選考に合格した事業計画に報奨金を支給します。
・ 詳細・募集要項は以下のサイトから
https://r.goope.jp/epoc/free/audinew
・チラシは以下からダウンロード
https://firestorage.jp/download/bdd3b4670a9be934dfe3d0d158d4f8717d63b8fe
スケジュール・表彰
第1ターン締切:2021.7.31(土)
第2ターン締切:2021.9.25(土)
合格発表表彰
ファイナリストプレゼン会 2021.10.2(土)
合格者特典
必要資金調達交渉権 最高5,000万円
アクロ賞
最終審査優秀賞 20万円
・お問合せ
株式投資型クラウドファンディング普及協議会
https://r.goope.jp/epoc/contact
電話:03-5843-8702
●【あなたが受取れる助成金・補助金】の診断サイト
1年間に発表される助成金・補助金の種類は3000種。
あなたの受け取ることができる助成金・補助金の額が
無料で診断できます。 入力時間1~3分。
助成金・補助金の診断サイト
https://dreaminstitution.com/shindan.html
上記サイトから中小企業様がお受取りになれる助成金の
診断ができます。
詳細は、以下をクリック。
https://dreaminstitution.com/doc/joseikinshindan1.pdf
●【ローコード開発 事例発表セミナー】のお知らせ
・日時:2021年8月25日(水)15:00-17:00
・場所:オンラインイベント(Zoom)
・登壇発表ツール/企業
15:00~ 株式会社ソフトウェア・パートナー
15:30~ サピエンステクノロジー・ジャパン株式会社
16:00~ 株式会社 HOIPOI
16:30~ マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
※詳細、お申込み方法は後日ご案内いたします。
●【第四回リファレンスモデル分科会 オンラインイベント】のお知らせ
・ 開催テーマについて:「要員シフト管理のデータモデル」
居酒屋や病棟のスタッフのための「シフト管理」です。
・ イベント概要
「要員シフト管理のデータモデル」を当日までに用意、当日は作成した
アプリケーションの説明と実装をLiveデモで実演する。
登壇企業は5社程度を予定、業務flowとデータモデルの実装について説明します。
・ 開催日時:8月6日(金)15:00開始予定
・ イベント場所:オンライン(Zoom)
※詳細は後日ご案内いたします。
◆カテゴリマップ&カタログ制作中です
【制作の背景】
2020年のトレンドにより「コードを書かない」類のソフトウェア製品が「ローコー
ド」と称することで、どれとどれが同じ種類のローコード開発ツールなのか分から
ないカオス状態となっている。これからローコード開発に取り組む企業にとって製
品選定が難しい状態となっている。
【目的・目標】
企業が必要としている「ローコード開発」製品を見つけることができるようにするた
めローコード開発、および、ローコード開発の「分類(カテゴリ)マップ」を定義す
る。
カテゴリマップに「ローコード開発コミュニティ」のベンダー正会員の製品をマップ
し、カタログを制作する。
※2021年秋、ローコード開発コムニティ会員限定に公開します
●【ローコード開発コミュニティご入会のご案内】
準会員の会費を今年度は無料にします(入会費用無料)
※準会員(法人企業)は、コミュニティの会員ページに法人名の表記をお願いします
準会員はコミュニティのセミナー、イベントの資料を入手することができます
●【BSIA×CIO賢人倶楽部共催シンポジウム2021】のお知らせ
デジタル推進の鍵 変革をリードする人材とは
~ デジタル敗戦国をよみがえらせる人材は育つのか
コンピテンシーを育む教育とは ~
・開催日:2021年8月31日(火)13:00~17:30
・会場 :オンライン配信(Zoom)
・受講料:無料(事前登録制)
プログラム詳細及び事前申し込みは以下参照ください
https://seminar-reg.jp/bsia/2021/
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2020年はパンデミックによって社会環境が大きく変化した年でした。
パンデミックを前提としたビジネスや生活、ニューノーマル(新常態)が求め
られるようになったのです。
顕著であったのが日本のデジタル対応の遅れでした。会議程度はリモートでも
できるけれど、日本の仕事を支えてきたコミュニケーションの在り方や評価手法
は先が見えていません。行政のデジタル対応の遅れはもっと深刻でした。
行政分野ではデータマネジメントが皆無だったことが露呈し、デジタル敗戦国
などという自虐的な反省も出てしまいました。
デジタル化のカギは人材とそれを育む環境。これまでデジタル化を推進して
きた大小の企業は如何にしてデジタル人材を育て活かしているのか。デジタル
社会を推進出来る人材を育てる産官学の取組と非認知能力・コンピテンシー教育
の在り方は。
BSIAシンポジウムは、これからの人材と教育を皆様と一緒に議論します。
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